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羅田廣総領事がラサで発生した暴力犯罪事件について記者の質問に回答(3)
2008-04-28 00:00

問:私は在日華人です。日本のマスコミの報道によると、チベットでは宗教信仰の自由がないと言われていますが、これについて総領事はどう見ていますか。

答:私の知っているところでは、チベットでは宗教活動は開放的で、自由です。現在、チベット区には1700余りのチベット仏教寺院があり、4.63万人の僧尼がいます。このほか、4つのモスクと1つのカトリック教会があります。信徒たちが毎日寺院へ行くのは自由で、いろいろな宗教活動に参加することができます。

チベットの伝統的な宗教祭日では、信徒たちはお寺や教会に行って、お線香を立て、礼拝し、お布施やお礼参りをしています。チベット人民の生活レベルの向上とチベット交通状況の改善にともない、信徒たちが宗教活動に参加する経済的な余裕ができて、交通もいっそう便利になったため、お参詣のためラサを訪れる信徒は毎年100万人以上にのぼります。

いま、ラサ市内では至る所でマニ車を回し、お経を唱える信徒の姿を見ることができます。ほとんどの信徒の家にはお経堂や仏壇が設けられ、仏壇の前では灯や供品が並べられています。冠婚葬祭の度に、高僧が読経に招かれています。食べ物も、着るものもまったくなく、点灯することもできない昔のチベットに比べれば、信徒たちにとっては、いまの生活が最も幸せです。

法律は大衆の宗教信仰の自由を保護しますが、この自由は国家の法律を尊重することを前提にする自由であり、国家の主権や領土の保全に危害を与え、正常な社会秩序を破壊する行為はいかなる国でも許されないものです。中国の国民である以上、どんな宗教の信者であっても、法律を遵守し、違法行為をしてはいけないのです。法律遵守と信教自由は決して矛盾しているものではありません。

問:チベットの幹部の多くは漢民族の人であると言われていますが、お考えを伺いたいですが。

 チベットはチベット族とその他の少数民族を主体とする民族自治区であり、チベット民族の人々の力によりチベットを建設しなければなりません。自治区設立以来、多くの少数民族幹部が各クラスの要職に選ばれました。いま、各クラスの人民代表大会、政府、政治協商会議のトップと市直属の重要な部門のトップの多くは少数民族幹部が担当しています。ラサ市管轄下の7の県の県長及び64の郷鎮(出張所)の共産党委員会や行政のトップの多くは少数民族の幹部が担当しています。市の各クラスの党や行政及びその管轄下の部局のすべての指導部には少数民族幹部がいます。

 チベットでは、漢民族、チベット族とその他の少数民族の幹部はそれぞれの職場で活躍し、各民族の幹部と大衆はチベット発展と建設の主力であると言えます。

問:チベット人民の生活はあまり改善されていないとあるマスコミが言っていますが、これは本当なのでしょうか。

 最近、ラサの3.14事件の報道に関して、事実を歪曲し、チベット民衆が「栄えている社会から利益をもらったことはいささかも感じていない」と言っているマスコミは少なくありません。これはまったくの善悪を顛倒した捏造にすぎません。

 改革開放以来、チベット経済は飛躍的な発展が見られました。2007年のチベット総生産は300億元の大台を突破し、342億元に達しました。2005年一人当たりのGDP1000ドルの大台を突破し、2007年は1500ドル(12000)を超えました。これは、2002年に比べ、倍近く増え、1978年に比べ、1453ドル(11625) 増加しました。チベット経済は7年続けて12%以上の成長を保ち、飛躍的発展の黄金期に入ろうとしていると言えます。

 経済の発展につれて、チベット人民の生活もいままでにない改善が見られました。住宅難、受診難、進学難、交通難など、市民の関心が最も直接的、最も現実的な問題も大幅に改善されました。都市部の一人当たりの住宅面積は20.86平方メートルに達し、ここ30年、チベット区の90%の農牧民は新居に引越しました。

 市民の購買力も日に日に旺盛になり、10年前、ラサの街で飲食店や宿泊施設を探すのがとても難しかったのに比べ、いまは、ホテル、レストラン、電気屋、服装店、百貨店が立ち並び、建築材料市場、コンピューターショップ、携帯電話ショップ、娯楽城、自動車マーケット等の専業市場が建設され、自動車専売店だけ10数軒があります。だから、内陸部の商店にあるもの、レストランで食べられるもののすべては、ラサにもあると言えます。

 近年来、チベット市民は中国内陸部の市民と同じように、収入と購買力が大幅に向上し、自家用車を買う人も多くなりました。200612月までの統計によると、チベット市民の自動車購買台数は14.39万台に達し、前年同期に比べ、35.2%増でした。ラサ市内の車両管理所で登録している自家用車の台数は5万台に近づいています。

チベット人民の生活が大きく改善されたことは周知の事実であり、西側のマスコミの悪質な報道は事実を変えることができないばかりか、中国人民を友人にしようとしない彼らの本音がそこにあります。

 
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