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エコ五輪(1)北京市はエコ対策に157億ドル投入
2008-08-20 00:00
 国際環境保護団体「グリーンピース」は先月28日、「北京を超え、2008年を超えて」と題した環境方面における北京五輪の評価報告を発表し、北京五輪の環境への取り組みを評価した。また五輪後にも環境政策が継続的に打ち出され、実施されるとともに、中国の他都市が五輪の経験を取り込み、国際オリンピック委員会(IOC)がさらなる政策を制定することを期待するとしている。「中国経済週刊」が伝えた。

 スポーツと環境には密接な関係がある。1994年ノルウェーで行われたリレハンメル冬季五輪以降、「オリンピック憲章」には環境保護に関する条項が加わり、開催都市も「エコロジカル五輪」の概念を打ち出すようになった。こうしてエコ五輪がますます注目を集めるようになり、環境と持続可能な発展とは五輪の開催申請・開催プロセスにおける主要問題の一つになった。

 エコ五輪というテーマは、北京市の短期的な環境保護プロジェクトや長期的なインフラ建設を促進した。同市は開催申請期間にエコ五輪プランと具体的な行動プランを制定し、環境保護方面に1010億元の予算を当てた。実際の投資額は1998年から2007年までの累計で1200億元(約157億ドル)に達した。

 グリーンピースの盧思騁総監は取材に応える中で「1200億元の投資はそれほど多いとはいえないし、その多くがインフラの改善、新しい技術の導入や普及といった長期的な成果をもたらすことのできる分野に投入された。もしも今、資金を投入しなかったら、後々より大きな整備コストを支払わなくてはならなくなる」と述べた。

 グリーンピースは報告の中で、各五輪開催都市の発展段階は様々で、直面する環境面での課題も様々だ。よって北京と北京より発展した他の開催都市とを同じ土俵に置き、単純に比較することはできない。だが北京がエコ五輪のために投入した努力と資金とは、シドニーやアテネを含む環境管理に豊富な経験を有する先進国の開催都市をある面では大きく上回っていると指摘する。(編集KS)

 「人民網日本語版」 2008年08月11日
 
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