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中国映画感想の十一-「命を懸けた八百キロ」
2012-08-24 13:02

 殺伐とした都会のビル群、隣は何する人ぞと違う、大自然の農村、家族·村民の強い絆の中で育ち、妹の病気を治療する目的のために必死で頑張る青年の生きざまが、すごいと思いました。

 ちょっと現実離れた所があるものの、走るのが早い青年が村から遠く離れた町で開催されるマラソンに優勝すれば妹の手術の費用が得られることを目的に、途中困難に遭遇しながらも、見知らぬ人々に助けられながら競技場に向かう。

 青年が競技場に向かう途中、山中を疾走するところを目撃した放送局の放送番組を制作する担当者が、ディレクターの提示する番組の取材を中断し、その青年を探し始める。探し続ける途中で出会った村民から聞いた取材資料を、放送局に報告したところディレクターも次第に心動かされて行く。

 青年は競技場に着きマラソンに参加するが、ゴール寸前に実況中継の放送局は収集した資料の映像を流す。青年はあと一歩のところで優勝を逃したが、この映像を見た一般市民は感動を受けた。

 優勝を逃したものの市民からの暖かい援助により、青年の妹は無事手術に成功する。

 殺伐とした世の中で、このような良心をもってお互いに地域一体で助け合う気持ちが世界中に広がれば、平和な世の中になるだろうと感じました。本当に良い映画でした。

 映画の前にもう一つ「茶文化」と題する烏龍茶の産地、製法、飲み方の紹介ビデオも良かったです。

 映画鑑賞会の映画の選択や準備は大変でしょうが、お世話いただいたことに感謝いたします。謝謝。

                               --野本秀行

 
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