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中日両国女性 映画を鑑賞し友情を語り、中日友好が人心を温める
――駐大阪総領事館「三・八」国際女性デー映画観賞会を開催
2023-03-15 13:13

 3月8日、駐大阪総領事館は「三・八」国際女性デー映画観賞会を開催した。方煒総領事代行が出席し挨拶した。魏有美副総領事、大阪府日中友好協会戸毛敏美副会長をはじめ、関西地区の日中友好協会、日本帰国者団体連合会、文化教育機構、華僑華人など各界の女性代表及び総領事館の女性外交官など40名あまりが一堂に集い、一緒に中日合作映画「再会の奈良」を鑑賞し、友好交流を行った。

  方煒総領事代行は、まず総領事館を代表して女性の皆様にお祝いの挨拶をし、次のように述べた。新中国建国以来の過去70年あまり、中国の女性事業は著しい発展を遂げ、女性の教育を受ける状況が継続的に改善され、健康レベルが明らかに改善され、平等な雇用権利が十分に保証され、「天の半分を支える」と言われている女性の社会的役割が明瞭に示された。中国における女性の発展状況は歴史的な進歩を遂げ、法に従った女性の平等な民主的権利の行使、経済および社会の発展への平等な参加、改革と発展の利益の平等な享受は新たな歴史的レベルに達した。昨年行われた中国共産党第20回全国代表大会では、代表の27%が女性であり、5年前の第19回党大会より2.8ポイント高かった。近年、中国では家庭教育と家風の構築がさらに重視され、中華民族の家庭美徳の促進、良い家風の確立における女性の独特で重要な役割がさらに注目され、顕著になっている。

  方総領事代行はさらに次のように強調した。今年は中日平和友好条約締結45周年である。両国の女性にはこれを契機に、条約締結の初心に立ち返り、平和と友好に対する信念を強め、女性の独特な長所を発揮し、さまざまな交流活動を絶えなく展開し、より多くの若者の中日友好の事業への関心と支援を促し、両国民の相互理解と世代から世代への中日友好の伝達のためにたゆまぬ努力を続けていただきたい。

  戸毛敏美副会長は、自らの中国での暮らしの経歴を踏まえ、心を込めて次のように述べた。日中国交正常化と日中平和友好条約締結の歴史を振り返ると、中国が多大な善意と努力をしてきたことが分かる。中国政府は自発的に戦争賠償を放棄し、「日本国民も戦争の犠牲者である」と繰り返し強調し、戦後中国に滞在した日本人を善意的に扱った。これに対して私は今でも感謝しており、日中友好に尽力する信念を強めてきた。両国の女性が国交正常化の過程で先駆的な役割を果たしたことを特に取り上げたい。1952年、女性国会議員の高良とみ氏をはじめとする3名の日本国会議員が十重二十重の封鎖を突破して中国訪問を実現し、新中国外交史上初の日本人訪問者となり、中国側と日中間で初めての民間貿易協定を締結し、両国関係における「民を以って官を促す」という時代を切り開いた。1954年、中国の優れた女性である李徳全会長の率いた新中国初の代表団――中国紅十字会代表団が日本を訪問し、日中 関係史上の新たな一ページを開いた。現代の両国の女性は、先人の遺志を受け継ぎ、女性ならではの役割を果たし、日中友好の事業に貢献すべきである。

  映画『再会の奈良』は、70代の中国人女性が奈良を訪れ、戦争の残留孤児で日本へ親族を探しに帰ったが連絡が途絶えた養女を探しに行く物語である。映画観賞中、参加者たちは中国人母親と日本人養女の血縁関係を超えた愛情に涙を流したり、中国人母親が奈良でカルチャーショックを受けたときの意外な遭遇に笑いをこらえきれなかったり、時には帰国した養女の運命の浮き沈みを嘆き、時には親族探しの道のりでの人間性の光によって力を得たりした。映画を見た後、参加者たちは各自の感想を述べ合い存分に共有した。


  魏有美副総領事は次のように述べた。この映画は、中国人養母が戦争で孤児となった養女を探すというテーマだが、中日両国の共通の歴史的記憶の回顧にとどまらず、国籍と血縁関係を超えた温かい家族愛と人間愛を描いている。映画の終わりで、養母が養女を見つけることはできなかったが、彼女は日本人友人の助けの下、揺るぎなく娘探しを続けようとした。希望を持っていれば、努力することができるし、努力を続けていれば、希望の光が見える――これが映画の伝えたかったメッセージではないかと思う。中日友好の事業に携わる私たちにとっても、映画の中からパワーを吸収することができる。現在、両国関係はいくつかの困難と障害に直面しているが、中日友好の信念を堅持し、そのために絶え間なく努力を続けていけば、必ずや両国関係のより良い未来を迎えることができる。

  日本側のゲストたちは次々と次のように語った。あの戦争は両国民に深い災難と今でも癒えない傷をもたらした。私たちは断固として戦争に反対し、得難い平和を大切にしなければならない。終戦後、中国人民は徳をもって怨みに報い、心と感情を注いで侵略者の子を養育していただいた。その心の広さには感動させられる。日本人として、中国人の優しさとご恩は忘れられない。日本帰国者団体連合会の代表は、自身の経歴を踏まえ、日中両国の血縁と記憶を持つ者として、これからも友好の架け橋の役割を果たし、日中両国の世々代々の友好のために努力していきたいと述べた。

  友好交流の時間において、日本人ゲスト、華僑の代表及び総領事館職員は中日両国の歌を歌ったり、中国の民族舞踊を披露したりした。参加者たちは歌と踊りを楽しみながら友情を語り、会場はにぎやかな談笑に包まれ、記念日を祝う雰囲気で大いに盛り上がった。


 
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